BLOG

サンタクロース

2018/12/21
サンタが本を読んでいる

小さな子はサンタさんを怖がります。赤いコスチュームが怖いのか、ひげが怖いのかよくわかりませんがベビーから2歳ぐらいの子は、たいていサンタを怖がります。保育園のレッスンでもプレゼントを渡した直後大泣きされて、ディーン先生は戸惑っていました。いつもと同じ声で、同じレッスンなのに、なぜ? ビデオのミッキーマウスは大好きなのに、ディズニーランドへ行き、リアルミッキーマウスを見て泣き出したりするのと一緒なのかな~。

だいぶ前のことですが、私がお手伝いしていた英会話教室の外国人オーナーは、子どもを喜ばせる天才でした。イベントのたびにいろんな趣向を凝らし日本人には考え付かないようなことをたくさんやってくれました。中でも一番楽しかったのはクリスマスの時の彼のサンタクロースです。教室はビルの2階だったのですが、窓から下を見下ろすと、トナカイのそりに乗ったサンタが車道を駆け抜けるのです。トナカイとそりは自転車の両脇に大きな発泡スチロールとダンボールを使って描いた絵でしたが、それは見事でした。子どもたちはびっくりして歓声を上げていました。

やがて鈴の音が聞こえて、さっきまでそりに乗っていたサンタクロースがプレゼントを持って現れ、そして一人ひとりにプレゼントを渡し去ってゆきました。しばらくすると、普通の服を着たいつもの先生が現れるのです。「あれ、みんな誰にプレゼントもらったの」なんていいながら・・・

ホント、すごかったな~。今なら動画にしてSNSで拡散されていたことでしょう。それを1日に何回もこなしていたので、サンタも私もくたくたでした。そんなサンタクロースは、その後自分の国へ帰ってしまい、もう2度と会うことはできなくなってしまいました。その英語教室も今はありませんが、クリスマスイベントのたびに、思い出します。